自分への投資か、家族への裏切りか?30代キャリアウーマンが語る”女風サブスク”体験の葛藤

今回のインタビューでは、名古屋市在住の広告代理店アートディレクター・水野琴音さん(37歳)にお話を伺いました。キャリアと家庭の両立に奮闘する中で感じる葛藤や、自分自身との向き合い方について、率直な本音を語っていただきました。

こんにちは、女性用風俗店KaRentの洋平です。

175cm 65kg 40歳

2023年11月より女風セラピストとして活動しており、リピート率は70%を誇ります。

しんどいとき、寂しい時など「誰かそばにいてくれたら…」と、そんな思いを叶えるため女風セラピストになりました。

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表面上は理想の生活、でも実際は…

洋平: 水野さん、今日はお時間をいただきありがとうございます。まずは普段の生活について教えていただけますか?

水野: こちらこそよろしくお願いします。私は広告代理店でアートディレクターをしながら、9歳と6歳の子どもを育てています。外から見れば「キャリアも家庭も両立している」って感じなんでしょうけど、実際は毎日が生存競争ですね(苦笑)。インスタには休日の手作りパンとか整った子ども部屋の写真をアップして「いいね」もらってますけど、実態はそんな余裕ないです。

洋平: 仕事と育児の両立は大変そうですね。ご主人は協力的ですか?

水野: 夫も同じIT企業でプロジェクトマネージャーをしていて、私同様忙しいんです。最近は会話もめっきり減って…。「冷蔵庫の牛乳切れてる」とか「明日、息子の習い事の送り当番ね」みたいな、家事と育児の連絡事項だけになっちゃいました。結婚11年目ですけど、このままでいいのかなって思うことも多くて。

洋平: なるほど。具体的なエピソードはありますか?

水野: そうですね…先週の土曜日、珍しく四人で夕食を食べていた時のこと。息子が「パパ、会社でどんなお仕事してるの?」って夫に聞いたんです。そしたら夫は「うーん、複雑だから説明が難しいな」って言っただけで、そのまま黙り込んじゃって。昔は仕事の話をよくしてくれたのに…いつからこんなに会話が減ったんだろうって、胸が締め付けられました。

夫婦関係の変化とコミュニケーション

洋平: 夫婦の関係性についてもう少し詳しく伺ってもいいですか?例えば、会話以外のコミュニケーションやスキンシップはどうですか?

水野: 正直に言うと、それもほとんどなくなってきています。最後に触れ合ったのも…子どもの運動会の前の晩で、それももう3ヶ月以上前のことですね。お互い疲れてるのもあるし、子どもが寝た後も仕事の続きをしていることが多くて。ベッドに入る時間もバラバラですし。

洋平: そういった状況は、水野さんにとってストレスになっていますか?

水野: ええ、もちろんです。女性として見られていない気がするというか…。でも、それを夫に言い出せないんですよね。彼も仕事で精一杯で、そんな話を持ち出したらさらに負担をかけるような気がして。だからずっと我慢していました。でも、そういう関係が続くと、徐々に自分自身が見えなくなっていくような…そんな感覚がありました。

洋平: そうした中で、何か変化のきっかけはありましたか?

水野: そうですね…それが同僚の麻里との会話だったんです。大きなコンペを勝ち取った後の飲み会で、二次会は麻里と私だけになって。突然、彼女が「琴音さん、旦那さんとはうまくいってる?」って聞いてきたんです。「普通かな」って答えたら「普通って、セックスレスとか?」って…もう驚きましたよ。

同僚の意外な告白

洋平: その同僚の方とは、かなり率直な会話をされたんですね。その後はどんな話に?

水野: そうなんです。麻里は「私ね、実は最近ハマってるものがあるんだ」って言い出して。彼女が「女風」というサービスを利用していると聞いて、本当に驚きました。女性向けの風俗というか、リラクゼーションというか…。

洋平: とても真面目な質問として聞きますが、「女性用風俗」、いわゆる「女風」と呼ばれる、男性セラピストに2時間2万円程度を支払って、恋愛感情や寂しさ、性欲を満たすサービスがあった場合、利用したいと思いますか?

水野: (少し考えて)正直、最初に麻里から聞いた時は「そんなの行くの?旦那さんいるのに?」って思いました。でも彼女は「旦那とはまた別でしょ。自分のためのご褒美よ」って言うんです。しかも、最近はサブスクプランもあって、定期的に通うとお得だとか。それを聞いて、「自分へのメンテナンス」という考え方に、少し惹かれたんです。でも同時に、罪悪感もありました。

洋平: サブスクプランについて詳しく聞かれたんですか?

水野: ええ。その晩、子どもたちを寝かしつけた後に、こっそりスマホで検索してしまったんです。「女性向け 風俗 サブスクリプション」って。驚くほど多くの検索結果が出てきて。洗練されたウェブデザインで、丁寧な説明もあって…思っていたような怪しさはなかったんです。ライトプラン、ミドルプラン、フルプランがあって、月に2回から6回まで。料金体系やセラピストのプロフィール、利用者の口コミも載っていました。

葛藤と決断のプロセス

洋平: そこから実際に利用するまでには、どんな心の変化があったんですか?

水野: もう本当に葛藤の連続でした。一週間くらい、その話が頭から離れなくて。「これは検討するだけ。申し込むわけじゃない」って自分に言い聞かせながら、何度もサイトを見ていました。ライトプランは月2回で34,000円。「利用のシチュエーション」というページには「仕事終わりのリフレッシュ」「疲れた心と体のケア」って書いてあって…これ、私のことじゃない?って思ってしまって。

洋平: 決断するまでに、どんな考えが頭をよぎりましたか?

水野: 「家族のためにお金を使うべきでは?」「でも、このままじゃ私、壊れてしまう」「もし夫や子どもたちが知ったら?」「でも、誰にも言わなければ…」って感じですね。私の給料の一部なら、自分のために使ってもいいのでは?週末のカフェでのケーキとか、たまに買う雑貨と同じようなご褒美だと思えば…って。決断するまでに3時間くらいかかったと思います。トイレに行ったり、お風呂に入ったり、また戻ってきては画面を見つめたり。結局、深夜2時に申し込みボタンを押していました。

洋平: 初めて利用した時のことを覚えていますか?

水野: 鮮明に覚えています。約束の木曜日、夫が遅くなる日を選んで、子どもたちを実家に預けました。「仕事の付き合い」って嘘をついて…罪悪感はありましたけど、どこか解放されるような、奇妙な高揚感もあったんです。

初めての体験と気づき

洋平: 実際のサービスはどうでしたか?イメージと違ったことはありましたか?

水野: 私が想像していたよりずっと普通で安心しました。30代半ばくらいの男性セラピストが出迎えてくれて、部屋に入るとアロマの香りがほのかに漂い、間接照明が柔らかな空間を作っていました。高級スパのような雰囲気で、思っていたような怪しさは全くなかったんです。

最初は会話から始まって、仕事のことや日常のことを話しました。不思議と初対面なのに話しやすくて。それから「肩こりがひどそうですね」と肩に触れられた瞬間、電気が走ったような感覚がして…「こんなに疲れていたんだ」って気づきました。

洋平: 精神的にも何か変化はありましたか?

水野: はい。マッサージが始まると、徐々に体がほぐれていくのを感じました。セラピストから「いつもこんなに頑張ってるんですか?体が語っていますよ。かなり無理をされていると」って言われて、突然、涙が溢れたんです。家族も同僚も、表面上の「できる私」しか見ていなくて…でも体は正直で、全ての疲れと緊張を抱え込んでいたんだなって。

2時間のセッションはあっという間でした。マッサージはもちろん、日常では味わえない官能的な体験もありました。でも不思議と罪悪感はなくて、ただ自分の体と向き合う時間、自分の感覚を取り戻す時間だと感じたんです。

洋平: その後も継続されているんですか?

水野: はい。別れ際に「次回はいつにしますか?」と聞かれて、迷わず「来週、同じ曜日で」って答えていました。ホテルを出て夜の街を歩きながら、体が軽くなったように感じて。久しぶりに深呼吸をして、星空を見上げた時、「こんなに自分を解放したのは、いつぶりだろう」って思いました。子どもたちの写真を見た時に胸がチクリとする罪悪感はありましたけど、何かが変わり始めている感覚もありました。

日常生活の変化

洋平: その体験は日常生活にも影響を与えましたか?

水野: 翌朝、目が覚めると不思議と体が軽くて。鏡で見ると、目の下のクマも少し薄くなったような気がしました。麻里には「今日、肌ツヤ良くない?」って言われて(笑)。その日のミーティングでは、いつもより積極的に発言していました。アイデアが次々と湧いてくる感じで、チームメンバーも驚いていました。

夫へのLINEも変わりました。いつもなら「了解」とだけ返すところ、「お疲れ様。子どもたちのこと心配しないで。でも、たまには一緒に夕食食べたいな」って送ったんです。夫からは「わかった。明日は早く帰るよ」って返事が来て。小さな変化ですけど、何かが動き始めた感じがしました。

洋平: 子どもたちとの関係にも変化はありましたか?

水野: ええ、夕食時にいつもなら黙々とご飯を食べさせるだけだったのが、子どもたちとたくさん話すようになりました。「美月、習字上手になったわね」って言ったら「ママ、見てくれてたの?」って、子どもの目が輝いていたんです。息子も「ママ、笑ってる!」って喜んでくれて。こんな当たり前の幸せを、忘れていたのかもしれないって思いました。

継続する上での葛藤

洋平: サブスクを継続する上で、メリットとデメリットをどう感じていますか?

水野: 3ヶ月続けてみて、両方あります。メリットとしては、確かに「自分を取り戻した」感覚がありますね。セラピストとの時間は、自分と向き合う貴重な機会になっています。彼との会話で、普段は誰にも話せないことを吐き出せるんです。知り合いでも家族でもない第三者だからこそ、素直になれる部分があるというか。

身体的にも変化があって、慢性的な肩こりが改善され、睡眠の質も上がりました。仕事の集中力も増して、先日のプレゼンでクライアントから「水野さん、最近キラキラしてますね」って言われたくらいです。

洋平: デメリットはどんなことですか?

水野: まず経済的な負担ですね。月34,000円は決して少なくなくて、子どもたちの習い事や将来の教育費を考えると罪悪感があります。

そして何より、家族に隠れて行動している罪悪感。特に子どもたちには正直でありたいと思っている私が、嘘をついている現実。この矛盾に、時々胸が締め付けられます。先日、息子に「ママ、なんで最近木曜日はいつも遅いの?」って聞かれた時は、言葉に詰まってしまいました。

洋平: 夫との関係はどうなりましたか?

水野: 少し改善しました。自分自身のストレスが減ったからか、些細なことでイライラすることが減りましたね。それに、自分の時間を持つことで、逆に家族との時間を大切にするようになりました。週末は携帯を見る時間を減らし、子どもたちと公園に行ったり、家族で映画を見たり。

夫も変化に気づいているようで、先週は珍しく二人で話す機会があったんです。「最近、なんだか昔みたいだね」「どういう意味?」「なんていうか…明るくなった。余裕がある感じ」って言われて。その言葉に胸が痛んだけど、確かに私たちの関係は良くなっています。会話が増え、たまには触れ合うことも。

今後の展望と自分との向き合い方

洋平: 今後も続けていくつもりですか?それとも、いつかは卒業する日が来ると思いますか?

水野: それが、まだ答えが出ていないんです。このまま続けるべきか、やめるべきか。先日、麻里に相談したら「自分の心と体に聞いてみれば?」「必要なくなったと思ったらやめればいい。でも今の琴音さんは、前より輝いてるよ」って言われて。的を射た言葉だなと思いました。

これは「逃げ」ではなく、自分自身と向き合うための一時的な選択かもしれない。いつか必要なくなる日が来るのかもしれません。

もしかしたら、いつか夫に話せる日が来るかもしれない。「私、自分を取り戻すためにこんなことをしていたの」って。その時、彼は理解してくれるでしょうか。それとも、裏切りだと感じるでしょうか。

洋平: 最後に、同じような悩みを抱える女性たちへメッセージがあれば。

水野: 私たち女性は、つい自分のことを後回しにしがちです。完璧な妻、完璧な母親、完璧な社会人であることに疲れ果てて…。でも、「自分を大切にする」ということの意味を、今、改めて考えています。それは自分勝手になることではなく、自分の心と体を健康に保ち、周りの大切な人たちにもより良い形で接することができるようになること。

最初は好奇心と罪悪感から始まった「女風サブスク」体験。今では私の生活の一部になりつつあります。この体験は単なる「逃避」や「刺激」を求めるものではなく、長年忘れていた「自分自身」を取り戻す旅なんだと気づきました。

毎回のセッション後にセラピストが「お帰りなさい、琴音さん」って言ってくれるんですけど、はじめは意味がわからなかったんです。でも今はなんとなくわかる気がします。それは「自分自身」への帰還。長い間忘れていた、本当の私への旅なんだって。

この旅がどこに続いていくのか、まだわかりません。でも、一歩一歩、自分の足で歩いていくことだけは決めています。

洋平: 貴重なお話をありがとうございました。多くの女性にとって共感できる部分が多いインタビューになったと思います。

水野: こちらこそ、話を聞いていただきありがとうございました。自分の経験が誰かの参考になれば嬉しいです。

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