唾液・唾ローションで手マンや挿入はダメ?エビデンスはあるか論文を調べてみた

唾液・唾ローションで手マンや挿入はダメ?エビデンスはあるか論文を調べてみた

こちらは医療機関の情報ではなく、唾液・つばをローション代わりセックスや手マンをした場合の膣への影響を調べた論文や研究の情報をまとめた内容です。

女性用風俗や男性用風俗で定期的に話題にあがる唾液ローションや唾ローションでの手マン。

唾液やつばローションが風俗業界でどのように影響を与えているのか、特に細菌性膣炎(BV)のリスクに注目が集まっています。

この記事では、最新の研究をもとに、唾液を使用した性的行為がBVの発生にどのように関与しているのかを詳しく解説します。

リスクを理解し、適切な対策を取ることで、性感染症やその他の健康リスクを防ぐことができます。

こんにちは、女性用風俗店KaRentの洋平です。

175cm 65kg 38歳

2023年11月よりセラピストとして在籍しています。

しんどいとき、寂しい時など「誰かそばにいてくれたら…」と、そんな思いを叶えるためセラピストになりました。

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目次

唾液や唾をローション代わりに使用した場合のリスク

「3 Reasons Not To Use Saliva As Lubricant」という論文は、2021年に公開され、唾液や唾ローションを性的な潤滑剤として使用することのリスクについて詳しく説明しています。

筆頭著者にはKennedy CEが名を連ね、性的健康促進の観点から安全な潤滑剤の使用を推奨する研究が行われました。

この研究では、唾液を潤滑剤として使用することで起こりうる健康リスクや、より安全な代替手段についての検討がされています。

唾液や唾ローションのリスク

唾液は性的な潤滑剤として使われることがあるものの、安全性の面で問題が指摘されています。

以下の3つの理由から、唾液は潤滑剤として不適切だとされています。

  1. 性感染症(STI)のリスクが高まる
    唾液を使うことで、ヘルペスやクラミジア、淋病といった性感染症が唾液を介して性器に感染するリスクが高まります。口腔内に感染源が存在している場合、見た目に症状がなくても感染を引き起こす可能性があります。
  2. 膣感染症を引き起こす可能性
    唾液には食べ物を分解する酵素や、口腔内の細菌が含まれています。これらが膣内に入ると、膣内の細菌バランスが崩れ、細菌性膣炎(BV)カンジダ症といった膣感染症のリスクが増加します。膣は敏感なエコシステムであり、外部からの異物によって炎症やかゆみを引き起こすことがあります。
  3. 唾液は潤滑剤として効果的でない
    唾液には市販の潤滑剤のような滑らかさや長時間の保湿効果がありません。唾液はすぐに蒸発し、乾燥しやすいため、摩擦が増加し、皮膚に小さな傷ができやすくなります。これにより、皮膚感染症のリスクが高まる可能性があります。

安全な代替潤滑剤の提案

唾液の代わりに、以下の潤滑剤が推奨されています。

  • ココナッツオイル
    • 天然の潤滑剤として使用され、膣の乾燥や痛みを軽減する効果があります。
    • ただし、ココナッツオイルはラテックス製のコンドームを劣化させる可能性があるため注意が必要です。
  • 水性・シリコンベースの潤滑剤
    • 水性は洗いやすく、シリコンベースは敏感肌にも優れ、長時間の保湿効果が期待できます。
    • どちらもコンドームと併用可能です。

結論

「3 Reasons Not To Use Saliva As Lubricant」の研究では、唾液や唾ローションを潤滑剤として使用するリスクが具体的に示されています。

性感染症や膣感染症のリスクを避けるため、より安全な潤滑剤を使用することが推奨されています。

出典:

細菌性膣炎についての論文

「Oral sex linked to vaginal condition bacterial vaginosis」という論文は、2021年に学術誌『PLoS Biology』で公開された研究で、唾液や唾ローションの使用が膣の状態にどのような影響を与えるかを調査しています。

著者には、カリフォルニア大学のDr. Amanda Lewisをはじめとする複数の専門家が参加しており、口腔内の細菌が膣内の微生物バランスに与える影響を探るための実験が行われました。

この論文では、特に細菌性膣炎(BV)と呼ばれる一般的な膣の状態と唾液の関連性について詳しく検証されています。

細菌性膣炎(BV)とは?

BVは、性感染症ではなく、膣内の通常の細菌バランスが崩れて発生する状態です。

通常、膣内にはラクトバチルスという「良い」細菌が豊富に存在し、膣を酸性に保つ役割を果たします。

しかし、このバランスが崩れると、他の細菌が増殖し、BVを引き起こす可能性があります。

BVは症状がないこともありますが、強い魚のような臭いのおりものが出ることが一般的です。

研究結果のポイント

この論文の研究では、唾液や唾ローションを使った性的行為、特にオーラルセックスがBVの発生に関与している可能性があることが示されています。

研究チームは、Fusobacterium nucleatumという口腔内細菌が、BVに関連する他の細菌の成長を助けることを発見しました。

この細菌は、歯周病や歯垢と関連しており、口腔内から膣内に細菌が移動することで、BVのリスクが高まる可能性があります。

BVのリスク要因

  • 性的行為: BVは性的に活発な女性によく見られますが、性交経験がない女性でも発生することがあります。
  • パートナーの変更: 性的パートナーが変わることで、膣内の細菌バランスが崩れやすくなります。
  • IUDの使用: 子宮内避妊器具(IUD)を使用している場合、BVのリスクが高まる可能性があります。
  • 香り付き製品の使用: 膣周辺に香り付き製品を使用すると、膣内の細菌バランスが乱れることがあります。

BVがもたらすリスク

BV自体は通常深刻な状態ではありませんが、治療しないと性感染症(STI)や尿路感染症のリスクが高まる可能性があります。

また、妊娠中の女性がBVにかかると、早産のリスクが増すことも知られています。

そのため、BVを疑う症状がある場合は、早めに診断と治療を受けることが重要です。

診断には、GP(一般医)や性健康クリニックでのスワブテスト(膣内からの分泌物検査)を行います。

治療は抗生物質の錠剤、ジェル、クリームで行われます。

専門家の見解

英国の性健康とHIVに関する専門機関(British Association for Sexual Health and HIV)のスポークスパーソンであるClaudia Estcourt教授は、この研究がBVの理解を深める上で重要な役割を果たしているとコメントしています。

BVは非常に複雑な疾患であり、多くの要因が関与しているため、今回の研究のように口腔内の細菌が膣内の状態に与える影響を調べることは、今後の対策に役立つ可能性があります。

結論

「Oral sex linked to vaginal condition bacterial vaginosis」の研究では、唾液や唾ローションを使用したオーラルセックスが、細菌性膣炎(BV)の発生に一部関与する可能性があることが示されています。

BVは放置すると性感染症や尿路感染症のリスクを高めるため、適切な治療が必要です。

性感染症の予防には、唾液や唾ローションを使用した性的行為がどのように健康に影響を与えるかを理解し、リスクを管理することが大切です。

性交渉のパートナーが多いほど、細菌性膣炎(BV)になるリスクが高まる可能性があります。

このあたりの理由が、男性用風俗や女性用風俗利用者ではリスクが高くなる要因かと思います。

これは、パートナーが変わることで膣内の細菌バランスが崩れやすくなり、BVを引き起こす原因となることがあるためです。

BVは性感染症ではありませんが、性的行為が一因となることが多く、特に性的に活発な女性やパートナーが頻繁に変わる場合にリスクが高まることがわかっています。

ただし、BVは性経験がない女性にも発生することがあるため、必ずしも性的行為だけが原因ではなく、他の要因(IUDの使用、膣内の洗浄、香り付き製品の使用など)も関与していると考えられています。

この論文は、BVに関する理解を深め、今後の研究に貢献するものです。

興味がある方は、論文を参考に詳細を確認することをお勧めします。

出典:Oral sex linked to vaginal condition bacterial vaginosis

男性同士のアナルセックスで唾液・唾ローションを使用した場合

「Role of saliva use during masturbation in the transmission of Chlamydia trachomatis in men who have sex with men」という論文は、2021年に発表された研究で、唾液や唾ローションがマスターベーション時のクラミジア感染に与える影響を調査しています。

この研究では、男性同性愛者(MSM)におけるマスターベーション時の唾液使用が、クラミジア感染にどのように影響を与えるかを詳しく分析しています。

唾ローションを使用するマスターベーションがクラミジア感染に与える影響は、これまでほとんど研究されておらず、この論文はその空白を埋める重要な調査結果を提供しています。

研究の結論によれば、唾ローションを使用したマスターベーションがクラミジア感染に与える影響は比較的小さく、全体の感染率に対する寄与は3.9%〜6.2%に過ぎないとされています。

特に、ソロマスターベーションや相互マスターベーションでの感染リスクは、他の性的行為(アナルセックスやオーラルセックス)と比べて低いことが確認されています。

唾液や唾ローションを使用したマスターベーションがクラミジア感染に与える影響について、最近の研究では、リスクが比較的低いことが明らかになっています。

クラミジア・トラコマティスは男性同性愛者(MSM)に多く見られる性感染症で、通常はアナルセックスやオーラルセックスを通じて感染しますが、唾液や唾ローションを使ったマスターベーションが感染の一因となる可能性があるかどうかも調査されました。

主なポイント

  • 主要な感染経路
    • クラミジアは主にコンドームなしのアナルセックスやオーラルセックスを通じて感染します。
  • 唾ローションの使用
    • 唾ローションを使用したマスターベーションがクラミジア感染に関与するかどうかは、まだ完全に解明されていませんが、最近の研究ではリスクが低いことが示されています。
  • リスクの詳細
    • ソロマスターベーションで唾ローションを使う場合、尿道に唾液が触れても感染のリスクは3.5%〜5.5%とされています。
    • 相互マスターベーションで唾ローションを使用する場合のリスクはさらに低く、わずか0.3%〜0.7%とされています。

数学的モデルを用いたシミュレーションでは、唾ローションを使用した場合、クラミジア感染への影響が非常に小さいことが示されました。

他の性的行為(アナルセックスやオーラルセックス)のほうが、はるかに感染リスクが高いことが確認されています。

順次的な性的行為の影響

また、クラミジア感染には順次的な性的行為(オーラルセックスの後にアナルセックスを行うなど)が大きな影響を与えることもわかっています。

唾ローション自体はリスクが低いものの、他の行為と組み合わさるとリスクが高まる可能性があるため、注意が必要です。

研究の限界

唾ローションを使用したマスターベーションに関する具体的なデータが不足しているため、さらなる調査が必要です。

唾液中のクラミジア菌の生存性についても、現時点では十分な研究が行われていません。

結論

唾液や唾ローションを使用したマスターベーションは、クラミジア感染において大きなリスクをもたらすわけではありません。

他の性的行為と比べて、感染リスクは非常に低いといえますが、性感染症の予防には引き続き注意が必要です。

出典:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8506448/

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