こんにちは、先日こんなポストをしました。
「目的を持つ人」や「解決策を求める人」に注目しがちだけれども、
— 洋平/KaRent対話と性感 (@yohei_karent) May 8, 2025
・自分の状態をどうしたいのかわからない人
・明確な希望や目標を表現できない(または持っていない)人
・現状を受け入れているだけで、特に何かを変えたいと思っていない人…
女風を利用するとき、「利用しようと思った切っ掛けは?」とカウンセリングで聞かれることがあると思います。
- 癒されたい
- 誰かに優しく触れてもらいたい
- 自分を大切にされる感覚を思い出したい
- 性欲を満たしたい
- 日常では体験できないプレイがしたい
——そんな目的がある人も多いでしょう。
でも中には、「とくに目的はなかったんですけど…」と、少し遠慮がちに言う人もいます。
私たちは本当に“目的”がなければ何もしてはいけないのでしょうか?
アカデミックエロ女風哲学のお時間です。
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「何のために?」を求めすぎる社会

私たちは子どもの頃から

「将来の夢は?」
「これは何の役に立つの?」
と聞かれて育ってきました。
社会人になると、



「キャリアのビジョンは?」
「目的のない努力は意味がないよ」
といった空気が当たり前になります。
SNSでも、



「あなたは何を成し遂げたいのか?」
「人生の目的を持て」
といった言葉が飛び交います。
そうやって、
- 「目的がない=ダメ」
- 「目的を語れない=怠けている」
という無言のプレッシャーに、知らず知らずのうちに縛られてしまいます。
もちろん、「目的を持つ/持たない」こと自体が悪いわけではありません。
歴史が教えてくれる「目的」のいろんな捉え方


さて、少し哲学のお勉強です。
アリストテレス


古代ギリシアの哲学者アリストテレスは、



「人はみな、よりよく生きるために目的を持って行動する」
と言いました。
人生の最終的な目的は「幸福」だと考え、それを達成するには徳(よい生き方)を積み重ねることが必要だと。
西洋の伝統的な考え方では、神や社会から与えられた使命や目標に向かって生きることが、良い人生だとされることが多かったんですね。
サルトル vs カミュ


でも近代になると、



「目的は最初からあるものじゃない、自分で見つけるものだ」
という考え方が出てきます。
たとえばフランスの哲学者サルトルは、「人は意味のない世界に投げ出されている」と言って、それでも自分で選び取った生き方こそが本物だと語ります。
そしてカミュは、「世界に意味がなくても、人は尊厳をもって生きられる」と言っています。
目的がないことそのものを否定するのではなく、「目的がなくても、生きていい」と。
荘子(そうし)


一方で、東洋の思想にはまた別の価値観があります。
たとえば中国の思想家・荘子は、



「役に立たないと思われている木こそ、切り倒されずに長く生きる」
と語りました。
つまり、“何の役にも立たない”ことには、じつは見えない価値があるかもしれないと考えたのです。
仏教・禅


また、仏教では「執着を手放す」ことが大切とされます。
特に禅の教えでは、



「何かを得ようとする心=目的意識を手放すこと」
こそが心の安らぎにつながるとされ、何かを求めすぎることで苦しみが生まれるとも言われます。
「仏教・禅」と「性欲・煩悩」って対極にある気がしますよね。
性欲を単に否定するのではなく、それを理解し、人間の本質として認めつつ、どう扱うかという智慧を養うことが重視されているのかな?と感じます。
「子孫繁栄」の視点だと性欲は手放すものではないですからね、ただし行為自体には執着はするなって感じ?(と私の感想です)
女風に「理由」はいるのか?


さて、これらのことを女風の利用に置き換えてみましょう。
- 「癒されたい」
- 「人と触れたい」
という明確な目的がある人もいれば、
- 「ただ、なんとなく気になった」
- 「一度会ってみたかっただけ」
という人もいますし、どちらも間違っていません。
そして、最初は自分でもよくわからなかった気持ちが、セラピストとの時間を通してだんだんと形になることもあります。


たとえば——
- 会話の途中で泣いてしまった。
- 帰り道、妙に心が軽くなっていた。
そんなふうに、自分でも気づかなかった「癒されたい気持ち」や「寂しさ」をあとから知ることもある。
つまり、目的はあとから見つかることもあります。
「何のために生きるか」より「どう生きるか」


心理学の研究でも、「人生に意味を感じている人」はそうでない人よりも、ストレスに強く、健康である傾向があると言われています。
でも、これは「明確な人生の目的を持て」という話ではありません。
誰でも、将来に迷ったり、何のために頑張っているのかわからなくなることはあります。
何もやる気が出ない日、ただ息をしているだけで精一杯の日だってある。
そんなとき、「私は今、目的がないから価値がない」と自分を責めるのではなく、「そんな日もあるよね」と、自分を許してあげることのほうが大事だと思います。
女風を利用することにも、同じことが言えるのではないでしょうか。
社会が押しつける「目的」から自由になる


現代社会は、
- 「目的がある人」に対して親切に
- 「目的がない人」には冷たく
なりがちです。
リハビリを頑張って社会復帰しようとしている人は支援を受けやすいけど、「もう頑張れない」と感じている人には声をかけづらい。
女風の世界でも、「何か理由がなければ使っちゃいけないのでは?」と思い込んでいる女性もいるのではないでしょうか?
でも、その背景には、社会全体が目的志向を押しつけている空気があります。
- 「常に何か目標を持っていなきゃダメ」
- 「意味のないことをするのは悪」
——そんな価値観から少しずつ自由になっていい。
利用したあとに、わかってくることもある


女風を利用したあと、「ああ、私はこうしてもらいたかったんだな」と、初めて気づくことがあります。たとえば、
- ただ優しく話を聞いてもらうこと
- 頭をなでられること
- 何かを強く主張するでもなく、ただ静かに手を握ってくれること
その瞬間、「私、こんなふうにされるのを、ずっと求めてたのかもしれない」と気づく女性もいます。
最初はなんとなく、あるいは理由もなく訪れたつもりでも、体験を通して自分の中の“欲しかった感情”や“満たされていなかった部分”が見えてくる。
これって、すごく大事な「自己理解」のひとつです。
しかも、それは誰かに言葉で説明できるような立派な動機じゃなくていい。
- 「ただ寂しかった」
- 「誰かに甘えてみたかった」
——そういう、ちょっとした心の声こそが、ちゃんとした理由になります。
人は、自分の気持ちを理解してくれる存在と出会ったとき、ようやく自分の気持ちに名前をつけることができます。
「それって、誰かに説明しなきゃいけないこと?」


ところが、利用後に心が満たされたとしても、次にやってくるのが



「これって人に話していいのかな?」
という不安だったりします。
「女風を使った」ことが恥ずかしいとか、理由をちゃんと説明できないとか、そんなふうに自分の選択を言い訳したくなってしまう人も少なくありません。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。
自分の気持ちを整えるために、あるいは生きやすくなるために、女風を使った。
- 誰かに説明が必要でしょうか?
- 誰かに認めてもらえないと成立しないものなのでしょうか?
本来、あなた自身が納得していれば、それで十分なはずです。
社会の「まなざし」とどう付き合うか


とはいえ、現実には



「なんのために女性用風俗をを使うの?」
という社会の視線があるのも事実です。
女風はまだ新しいサービスで、理解が広がっているとはいえ、



「そういうのに頼るのってどうなの?」
と偏見を持つ人もいます。
とくに“性”や“癒し”を求めることに対しては、今も昔も社会は厳しくなりがちです。
ここで大事なのは、「そのまなざしを内面化しすぎないこと」です。
社会が



「目的のない利用はわがまま」
「必要な人だけ使えばいい」
と無言の圧をかけてくる中で、自分まで



「私は必要じゃなかったのに使ってしまった」
と感じてしまう。
すると、せっかく満たされた気持ちに水を差すことになってしまいます。
社会の価値観に自分を合わせすぎると、自分の本音が見えにくくなってしまいます。
自分を肯定するって、簡単なことじゃない


自己肯定感って、言葉で言うほど簡単じゃありません。
「そのままの自分でいい」と思えない日もあるし、「誰かに優しくされる価値なんてない」と思ってしまうこともある。
でも、だからこそ、女風のような場所で「受け入れられる体験」をすることには意味があります。
とくに、自分を後回しにしてきた人ほど、「してもらうこと」に慣れていなかったりします。
やってもらうこと、優しくされること、甘えること。
そういう経験を通じて、「あ、自分にもこういうふうに扱われる価値があったんだ」と感じることができます。
その小さな実感が、自分を肯定するきっかけになります。
誰の目でもなく、自分のまなざしで


- 「女風を使ってよかったのか」
- 「目的がなかったけど使ってしまった」
——そんなふうに迷ったときは、問いをひとつ変えてみてください。
「誰の目を気にしているのか?」
- 社会のまなざし
- 世間の常識
- 過去の自分の価値観
- 家族への罪悪感
いろんな視線が頭をよぎるかもしれません。でも、いちばん大切なのは「今の自分のまなざし」です。
その時間が、
- あなたにとって心地よかったか。
- 救われた気がしたか。
- ほんの少しでも、自分を大切にできたと思えたか。
その感覚を信じてみてください。
女風は、あなたが「あなたを知る」ための場所にもなり得ます。
目的があってもなくても、誰にも話せなくても、あなたが自分を大切にする手段として選んだこと。
それを、どうか誇ってください。
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